黒部シアターについて
黒部シアターとは About Kurobe Theatre
第9回シアター・オリンピックス芸術監督 鈴木忠志氏による劇団SCOTの演劇公演をはじめ、金森穣氏・Noismによる舞踊公演、シンポジウムやトークイベント、映画上映会の開催等を行っています。舞台芸術だけではなく、政治・経済・社会など幅広いジャンルで活動を広げ、地域の交流を図るとともに、人々の豊かな暮らしの醸成を目指しています。
会長挨拶 Message from the Executive Committee
2019年のシアター・オリンピックスは、実行委員である私共にとって非常に大きなチャレンジでした。周囲からは「ローカルエリアで行う演劇イベントに、果たしてどれだけの人が集まるのか」と動員を心配する声もありましたが、いざ蓋を開けてみれば、およそ2万人もの方々に日本の開催地である黒部と利賀村(南砺市)へ足を運んで頂き、大盛況となりました。
私自身が何よりも感激した事は、富山の大自然のなかで躍動する俳優陣の舞台を鑑賞することで、来場者の皆さんと一つになれたこと。世界各国からやってきた一流の舞台芸術家たちのパフォーマンスには、まさに国境や価値観を超えて人を結びつける力があったのです。
私は、この国際的な演劇祭によって、富山に新しい文化の灯火がともったものと確信しています。そして、この貴重な灯火を絶やすことなく、ぜひとも次の世代に継承していきたいという思いから、黒部舞台芸術鑑賞会を立ち上げました。私たちの活動が地域の芸術文化の発展に少しでも貢献できることを願っています。
黒部舞台芸術鑑賞会
実行委員会会長 𠮷田忠裕
1947年 富山県生まれ、慶応義塾大学法学部卒業。 |
鈴木 忠志
1939年生まれ。演出家。劇団「SCOT」主宰。
(公財)利賀文化会議理事長。
1982年より日本で初めての世界演劇祭「利賀フェスティバル」を開催。
世界各地での上演活動や共同作業など国際的に活躍するのみならず、俳優訓練法スズキ・トレーニング・メソッドは世界各国の劇団、大学等で学ばれている。
ギリシア悲劇など古典に対する現代的視点と、独自の俳優訓練法に支えられたその舞台は世界の多くの演劇人に影響を与えている。
シアター・オリンピックス国際委員。
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金森 穣
演出振付家、舞踊家。Noism Company Niigata芸術総監督。
17歳で単身渡欧、モーリス・ベジャール等に師事。ルードラ・ベジャール・ローザンヌ在学中から創作を始め、NDT2在籍中に20歳で演出振付家デビュー。10年間欧州の舞踊団で舞踊家、演出振付家として活躍したのち帰国。03年、初のセルフ・プロデュース公演「no・mad・icproject~7 fragments in memory」で朝日舞台芸術賞を受賞し、一躍注目を集める。04年4月、りゅーとぴあ舞踊部門芸術監督に就任し、日本初となる公共劇場専属舞踊団Noismを立ち上げる。
海外での豊富な経験を活かし次々に打ち出す作品と革新的な創造性に満ちたカンパニー活動は高い評価を得ており、サイトウ・キネン・フェスティバル松本での小澤征爾指揮によるオペラの演出振付を行う等、幅広く活動している。平成19年度芸術選奨文部科学大臣賞、平成20年度新潟日報文化賞、第60回毎日芸術賞ほか受賞歴多数。令和3年度紫綬褒章。
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活動記録
2021年10/8~10/10
黒部シアター2021
【前沢】『世界の果てからこんにちはⅡ』/鈴木忠志 SCOT
【セレネ】『シアター・オリンピックスドキュメンタリー上映+鈴木忠志Q&A』/鈴木忠志
プレミアムトーク/田中ウルヴェ京、𠮷田忠裕